新・風の日記

茨城のセンターからレスキューされ、預かりさんたちに守られながら旭川で里親募集中だった風ちゃんが嫁いだ先は犬飼いビギナーのてらこやだった!

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日曜日、東京で開かれた動物理学療法セミナーに参加した。

一般向けの情報ではないが、適当に情報を抜き出してみるので、
読みたい人だけどうぞ(笑)






今回のセミナーは、医師・技師装具士・獣医師の方の講演があった。

医師の講演は人間のリハビリのオーダーを出している整形外科医だったため
話の内容は理学療法士の私にとっては既知の内容ではあったが、
獣医さんを始めとする動物医療分野のスタッフに対しては
真新しい話だったかもしれない。
基本的な事だが、人間の医療現場では
医師はリハビリの指示を出す際
実施上の合併症などのリスクや、期待できる効果、
目指すべきゴールライン(予後予測)等を打ち立て、
患者側への説明を行うべきこと、
指示通りの治療をセラピストがしている以上は
いかなる合併症が起こったとしてもそれは医師の責任であるべきということ、
セラピストの経験が浅い場合や、典型例から外れている症例に関しては
セラピストに「オーダーだけして丸投げ」せずに十分な情報を提供すべきという
基本的な心構えのようなことを話されていた。
また、人間の周術期のリハビリにはクリニカルパスがあることを紹介していた。




義肢装具士さんは、動物用の装具や義足を専門に制作されている方で、
術後の回復の補助を目的としたものから、
回復が困難な症状を持つ部分を機能的肢位に保つものまで、
実際に制作・手直しをしたものをスライドを用いて説明してくださった。
人間とは違い、体に装着することに慣れるとは限らないため
必ずしも効果が期待できないようだが、
非常に有用な手段だと感じた。
装具(主にコルセットやサポーター)が多く、義足は稀らしいが、
中足部(かかとより下)をなくし義足を作った犬が、
義足側に負重しながら思いっきりマーキングしているシーンは
微笑ましく、感動的だった。
サイズが小さくて作るのが難しいことや、長距離を何度も往復して
一日一頭の装具しか手掛けられないこともあるが、
飼い主さんの支払える値段設定でなくてはならないこと、
それだけ支払ってもらっても思ったように効果が出ない可能性もあること
(装着しても歩かないなど)等、やはり万能ではないため注意が必要だ。
ちなみに犬用車椅子は義肢ではないが、外注したものを
改造して提供することはあるそうだ。



最後の獣医さんのお話は興味深かった。
神経生理学的な話を交えていたので、
はたして動物看護師さんや学生さんは
これが理解できたのかと思う内容だったが、
要は人間に適用されている神経病変を見つけるために行う
電気を流したり拾ったりする検査を犬に応用したものだった。
誤診を防ぎ、適切な予後予測の材料となる検査法で
専用の設備がないとできないのだが、
科学的根拠の後ろ盾がある診断はやはり非常に頼もしい。
ほんの一例だが、
例えばMRIなどの画像では明らかに椎間板のヘルニアを持っているダックス、
後肢が麻痺して動かない。
ヘルニアによる症状と捉えがちな状況である。
ここで電気的検査をおこなうと、
脊髄ないし脊髄神経の根元には病変が認められないが
末梢の運動神経が正常に作用していない。
ヘルニアが直接の原因ではない可能性が高いため
手術で取り除いても術後の成績は不良であろう。

という風に診断を進めていけるし、原因がわかれば
治療法もより効果的と思われるものを選択できる。
また、ヘルニア手術中にリアルタイムに体性感覚を調べ(モニタリング)、
術中の波形を予後予測やリスク管理に役立てる試みも実施しているようだ。
いずれもほとんどの例で全身麻酔が必要であること、
設備が整ってなければならないことが問題点であるが
不要な手術の負担を犬や飼い主に負わせることなく
最善を尽くす事ができるなら、
今後、より簡便に検査できるようになることに期待したい。







初めて見る水中トレッドミル




買って読んでみたかった書籍。高い。
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2012/10/30(火) 00:23:56 | | # [ 編集 ]
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